(ナースコンパス編集部)
はじめに
看護師として働き始めて1〜3年目。
仕事にも少し慣れてきた一方で、「このままでいいのかな?」と不安を抱える時期でもあります。
- 夜勤や残業で体力的に限界を感じる
- 人間関係に悩み、毎日が苦しい
- 看護師を続けたい気持ちはあるけど、この病院で働き続けるのは違う気がする
こうしたモヤモヤを感じている人は少なくありません。実際、厚生労働省のデータでも看護師の離職率は経験3年未満が最も高いと報告されています。
しかし「転職」と「ただの一時的なしんどさ」を見分けるのは簡単ではありません。
そこで今回は、看護師1〜3年目が“転職を考えるべきサイン”を5つに絞って解説します。
サイン1:心身の不調が長引いている
最も重要なサインは、体と心のSOSが続いていることです。
- 朝起きられない、出勤前に吐き気がする
- 常に疲れている、寝ても回復しない
- 病棟に行くと動悸や頭痛が出る
- 気分が落ち込み、笑えなくなった
これらは、ただの「疲れ」ではなく**慢性的なストレスやバーンアウト(燃え尽き症候群)**のサインかもしれません。
体や心が壊れてしまう前に、「環境を変える」という選択肢を真剣に検討するべきです。
看護師資格は一生モノ。転職しても看護師として働くことはできます。
サイン2:人間関係のストレスが耐えられない
看護師が転職を考える理由の上位に必ず入るのが人間関係です。
- 先輩からの指導が厳しすぎる(パワハラ・いじめに近い)
- チームワークが悪く、ミスを押し付けられる
- 自分だけが孤立している感覚がある
もちろん、どの職場にも多少の人間関係の悩みはあります。しかし、毎日職場に行くのがつらいレベルであれば、それはもう“環境を変えるサイン”です。
人間関係は自分の努力だけでは改善できません。病棟の文化や上司の資質による部分も大きいため、「合う・合わない」が存在するのです。
サイン3:成長実感が持てない/将来像が描けない
1〜3年目は、看護師として基礎を固める大切な時期。
ですが、こんな思いをしていませんか?
- ただ雑務ばかりで学びが少ない
- プリセプターや教育制度が整っていない
- 自分のやりたい科・看護に近づけていない
この状態が続くと「結局、私って何ができるの?」とキャリア迷子になってしまいます。
看護師は働く環境によって得られるスキルや経験が大きく変わる職業です。
例えば、急性期で経験を積みたいのに慢性期に配属され続ければ、理想のキャリアとは遠ざかります。
将来のビジョンが見えないまま続けるのは危険信号。
転職は、自分のキャリアを立て直す有効な手段です。
サイン4:労働条件が明らかにブラック
看護師の仕事は忙しいのが当たり前。ですが、それを超える“ブラック環境”は危険です。
- 夜勤明けでそのまま日勤に入る
- サービス残業が常態化している
- 有給が取れない、休みが少なすぎる
- 給料が労働に見合っていない
これらが積み重なれば、体を壊すだけでなく「看護師=嫌な仕事」というイメージが強くなってしまいます。
転職によって「休みがしっかり取れる」「夜勤回数を減らせる」など、自分に合った働き方を選べる可能性があります。
サイン5:看護師としてのやりがいを見失っている
- 「患者さんと向き合う時間がない」
- 「ただ作業をこなすだけで、看護している実感がない」
- 「なんのために看護師になったのか分からなくなった」
こんな気持ちが強くなったとき、それはやりがいを奪う環境にいる証拠です。
本来、看護師の仕事は「患者さんの回復に関わり、ありがとうと言ってもらえる」尊い仕事。
その喜びを感じられないのは、職場のシステムや文化が原因かもしれません。
やりがいを取り戻すために、別の病院・別の科・別の働き方を選ぶことは決して逃げではなく、前向きな選択です。
まとめ:転職は「逃げ」ではなく「キャリアの再設計」
ここまで、看護師1〜3年目が転職を考えるべきサインを5つ紹介しました。
- 心身の不調が長引いている
- 人間関係のストレスが耐えられない
- 成長実感が持てない/将来像が描けない
- 労働条件が明らかにブラック
- 看護師としてのやりがいを見失っている
これらのサインが複数当てはまるなら、今の職場を続けるよりも転職を検討する価値があります。
大切なのは「やめる・続ける」の二択ではなく、自分に合った働き方を選ぶこと。
ナスコン(ナースコンパス)では、
- 自己分析
- キャリア診断
- 求人選びの伴走
- 面接・書類サポート
を通じて、あなたが“自分らしく働ける場所”を見つけるお手伝いをしています。
あなたの未来は、今の環境だけで決まりません。
一度立ち止まり、コンパスで方向を定めてみませんか?
コメント