転職エージェントに登録する前に知っておきたい3つのこと

はじめに：転職の“味方”だと思っていたのに…

「そろそろ転職しようかな…」
「今の病院はしんどい。でも、どこに行ったらいいか分からない」
そんなとき、あなたの目に入ってくるのが「看護師転職エージェント」。

…たしかに、すごく頼もしい味方に見えます。でも実は、何も知らずに登録してしまうと、後悔することもあるんです。

この記事では、「看護師が転職エージェントに登録する前に知っておきたい3つのこと」を、現役看護師の視点とともに解説していきます。

看護師の転職エージェントは、求職者には完全無料でサービスを提供しています。でも、それは慈善事業ではありません。
彼らは求人を出している病院・施設から報酬（紹介料）を得ているビジネスです。

たとえば…

つまり、エージェントは**「あなたをどこかに入職させることで初めて収益が発生する」**のです。

だからこそ、次のような営業的な動きも起こり得ます：

あなたが主役です。ビジネスの構造を理解し、“選ばれる側”ではなく“選ぶ側”として利用する意識を持ちましょう。

「看護師専門エージェントだから安心！」
…実はそれ、ちょっと危険かもしれません。

それはなぜかというと、ほとんどの担当者は看護師ではありません！

看護師転職を扱うエージェントでも、担当者によって

というケースも多々あります。

反対に、経験豊富で、あなたの気持ちに寄り添いながら提案してくれる素晴らしい担当者もいます。

エージェントは会社ごとに何人もの担当者が在籍しています。
担当者の変更を希望するのは、まったく失礼ではありません。

「お世話になっております。転職活動についてもう少し寄り添った対応を希望しており、担当者の変更をご相談させていただけないでしょうか。」

※大手エージェントであれば、対応はスムーズです。

転職活動の初期段階では、最低でも3~5社のエージェントに登録するのが理想的です。
それぞれの提案内容や対応の違いを比較することで、「この人に任せたい」と感じるエージェントが見えてきます。

エージェントが紹介してくれる求人票には、基本情報として以下が記載されています。

しかし、これだけでは見えないのが…

担当者にリアルな内情を聞く
- 「この病院、実際の人間関係どうですか？」
- 「退職者の理由ってどんな声が多いですか？」
- 「紹介後にすぐ辞めた人っていますか？」
職場見学をお願いする
- 実際に足を運ぶと、職場の雰囲気が直感で分かることも多いです。
口コミサイト・SNSを参考にする
- 「ナスコミ」「看護roo!の掲示板」「X（旧Twitter）」なども活用できます。

エージェントは情報提供者のひとりであって、あなたの人生を決めるのはあくまであなた自身。
“数字だけでは語れないリアル”をつかむことが、満足のいく転職につながります。

もう一度、転職エージェントに登録する前に知っておきたい3つのことを振り返ります。

No.	ポイント	内容
①	エージェントは“営業職”である	自社利益のために動く存在なので、流されずに使う意識が大切
②	担当者の質が超重要	合わなければ変更もOK！比較のために複数登録を
③	求人票だけでは全て分からない	現場のリアルは自分で見聞きすることが大事